「言葉の国のアリス」第2回

こんにちは、声と話し方のコンサルタント=ヴォイス・デザイナーの塙野ひろ子です。さて、間が空いてしまいました。前回の続きです。

【 私の苦手意識とは 】


小学校時代、クラスでも割にブイブイ言わせていた優等生タイプの子供だった私。その私が苦手としていた事とは・・・
実は「井戸端会議」というか「世間話」と言うか、日常生活の些細なエピソードを、「ねえ、ねえ、聞いて。昨日こんなことがあったの・・・・」と自分から話題提供することが、かなり下手だったのです!。

授業中に人前で意見や感想も言えるし、ホームルームでは議長を務める。
だけれど、自分自身の身近なエピソードを話すことはさっぱりダメって、どういうことなんでしょう(?)


我ながら不思議でした。
よくよく考えてみると、つまりは、私の話なんて大したこと無いから、きっとつまらなく思われてしまう。そう信じていたからかもしれません。
仲の良い友達と登校する時も、私は聞き手に徹していたような気がします。

【 友達が作れない! 】


中学・高校と、6年間一貫教育の女子高に進学すると、急に「仲良し」を作ることが出来なくなりました。


女子高という所は、今はわかりません、学校にもよるのかもしれませんが、
休憩時間に「ねえ、お手洗い行かない?」と友人が誘ってきます。
そんなことは各自勝手に行けばよい、と思っていた私は断っていました。


アイドルにキャアキャアするのも全く興味なし。
電車の中の他校のハンサムな男の子も、全く興味なし。
上級生の憧れのお姉様に手紙を出すのが流行っていましたが、それも興味なし。

そんなこんなで、自分から、皆が興味のありそうな話題を提供する自信は、全く消え去っていました。


演劇部の活動と学校新聞作りだけは一生懸命になっていました。
が、その他の時間は、結構一人だったように思います。ほぼ6年間!!!
図書館で一人読書する時間の多い、少々ネクラな女子校生活を過ごしたのです。

ちなみに、大学へ進学すると、生活は一転します。
親友と呼べる友人も作れたし、同級生、先輩、先生との交友関係も良好。
クラブやアルバイトも忙しく、本当に充実した学生生活を送ることが出来ました。


大学時代は、自分の弱点について悩むことは、ほとんど無かったのではないでしょうか。
自由な気風の友人たちのお陰かも知れません。

【 ラジオ番組のパーソナリティとして苦労したこと 】


忘れていた、自分から楽しく話題を振れない、という弱点が再び露呈したのが、
フリーのアナウンサーとして、深夜のラジオ番組のパーソナリティを担当した時です。

ゲストインタビューは好き。
取材したことをレポートするのもOK.
ハガキのリアクションも楽しい。


でも、2時間の番組の中では、日々の生活の中から話題を見つけて話すことは、とても大切です。
これが、下手・・・。


「おまえが話すと面白くない」と、ディレクターに怒られ、
構成作家に、「自分で原稿にして来たら? チェックしてあげる」と言われ、
何種類かの話題を書いて用意していっても、「これ、つまらない」「これもダメ」と、原稿用紙はパラリパラリとごみ箱の中へ。
ううう、つらい。


今になって、この大事な仕事の場で、子供時代からの弱点に悩まされるとは・・・・。
毎回、毎回、なんとかお話ししていたものの、面白くなかったかなあ・・・。
ごめんなさい。

【 30代で突破口が見つかる!】


30代の初めに、なぜかその人が話すとなんでも面白く感じてしまう友人ができました。
そこでその人の話し方を徹底的に観察しました。
なぜ、この人の話は面白いのだろう???

観察結果。
〇表情豊かである
〇話の中の登場人物の口調を真似するから、その人が想像できる
〇登場人物の名前もニックネームなどで言う
〇場所や日付などが具体的で、リアルである
〇結末がどうであれ、深刻にしないで明るく話し終える
以上。

これに気付いて、以来今でもできるだけ意識している、とても大切な5つの要素です。


この友人というのは、のちに結婚したわが夫です!

5つの要素は大切ですが、夫と付き合って、つくづく教えられた最も重要なことがあります。
それは、話題はどんなくだらないことでも、楽しくお話しすればそれでよい、と言う事です。


ハッキリ言って、夫の話はほとんど、些細なくだらない事です(笑)。
それでも面白い。
ああ、それでよいのだ、と私は力が抜ける思いでした。
そして力が抜けた途端、私は自分からどうってことではない話題を友人に振ることに、それほど躊躇しなくなりました。
その上で、出来るだけ5要素を意識するようにしました。

【 まとめとして 】


今は、歳も取り、人生経験も増えて、話す内容も以前より豊富になったと思います。
もしかしたら、子供の頃、父から言葉遣いとか、話し方を厳しく注意されていたため、「こうあるべき」病にかかっていたのかもしれません。

人前で話すことに自信が無い方、あるいは声に自信のない方、
突破口は、とてもシンプルなことかもしれませんよ。

今はこう思います。
言葉に対して、気を付けたり悩んだりしたからこそ、今日の私があるのだと。
だから、ヴォイスデザイナーとして、声と話し方について皆様にお伝えしたいのだと。こんな私だからこそ、お役に立てることがあると、信じています。

【講座のご案内】


「アナウンサーによるヴォイス・デザイン」

【言葉の国アリスの第3回予告】


「性格は、3歳までに呼ばれた名前に左右される!」というお話を書きます。
講座「名前の不思議 ~ 名前の通りの子供になる」
のご案内も致します。

【 プロフィール 】

塙野 ひろ子 (こうの ひろこ)2秒で作られるあなたの声のイメージをアップさせる 「ヴォイス・デザイナー」

◇ 一般社団法人キャリア教育協会 認定講師

講師歴
■ 全日本空輸株式会社キャビンアテンダント研修7年連続
■ 株式会社綜研 旅行添乗員マナー研修4年連続
■ 豪華客船「飛鳥」エンターテインメント部門クルー接遇研修
■ 株式会社浅田飴 社員研修

□ 実践女子大学短期大学部 日本語コミュニケーション学科非常勤講師
□ 日本経済大学 経営学科 非常勤講師
□ インターナショナルスクールオブビジネス 非常勤講師
□ 尚美ミュージックカレッジ 声優学科 非常勤講師          
□ 桐蔭横浜大学 スポーツ健康政策学部 非常勤講師
 
フリーアナウンサーとしてTBS、フジテレビなどの番組に多数出演。華やかさと信頼性を併せ持つ声が評価され、TDL開園時にオフィシャルヴォイスに選ばれパーク内の声を担当。
また客船「飛鳥」就航時に  クルーズ・ディレクターとして乗船。1年間エンターテイメント部門の企画運営に携わる。 

仕事柄、多種多様な職業に携わる方々と出会う中で、「声にコンプレックスがあり、自信が持てない人」と悩む人が多いことに驚く。そんな人たちの「声を磨くサポートがしたい」と、ヴォイス・デザイナーとしての活動をスタート。


『クセ』を『魅力的な個性』に変える独自メソッド【ヴォイス・デザイン】を確立し、接客業、サービス業などを中心に、研修やセミナーを実施。「『あなたの声がいい』と言われて自信がついた」「低い声がコンプレックスだったけれど、お客様の前で堂々を話せる自信がついた」
など、<成果が出せるヴォイスレッスン>として好評を得ている。大学のビジネストークやプレゼン授業の他、声優を目指す専門学校での「朗読」授業も担当。~~~~~~~~~~~~~~~~~~

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